文、川内 聡一朗
こんにちは、みなさんお元気でしょうか?
僕は風邪引き真っ最中です。
前回、風邪の話、前々回は寒さ対策を書いておきながらお恥ずかしい限りです。
さて、今回は最近密かに?
問題になっている小難しい事について書きたいと思います。
TPPと言う言葉をご存知ですか?
TPPとは「環太平洋経済協定」の英語略だそうです。
日本語にしてもいまいち意味が分かりにくい言葉ですねー。
内容は太平洋沿いにある国々の間で農産物や工業製品,金融商品などを売り買いする時にかかる税金をゼロに、また人や企業がもっと簡単に海外で仕事をできるようにして、経済を発展させようと言う事だそうです。
参加するかも知れない国々は、シンガボ-ル・ニュ-ジランド・ブルネイ・チリ・アメリカ・オ-ストラリア・ペル-・ベトナム・マレ-シア、この中でそういう取り決めを作ろうと話し合いが行われているようです。
昨年、現在の内閣が参加の方向で話し合いに参加する事を決めた事で、様々な分野で賛否両論
の議論になっています。
特に農業や漁業、畜産業の盛んな所では「日本の農業、漁業、畜産業が壊滅してしまう!」とものすごい反対運動が起こっています。
もしこの協定が結ばれれば今でさえ安い外国産の食品が税金がかからないおかげでさらに安くなる訳ですから、農業や漁業、畜産業に関わる人からすれば反対も当然でしょう。
税金がなければ、10kg1000円弱のカリフォルニア米、100円もしない大袋の海外産の野菜、果物がスーパーを彩る事でしょう。
トロピカルな光景が創造できて楽しそうです。
高い国産野菜では太刀打ちできません。
海産物も同じく対抗できないでしょう。
国産と外国産の鮭、今でさえ倍ほど違うんですもん。
食料自給率も下がる事でしょう。
そうなると心配事が1つでてきます。現在では近い将来、水資源が枯れてしまう事が予想されています、水がなければ多くの食品は作れません。
多くの国で食品を作る事ができなくなった時、今と同じ様に食べ物を売ってくれるんでしょうか?
その時、日本で農業、畜産、漁業が衰退してたらどうやって食べる物を得るのでしょう?
しかしながら農産物を海外に売るという選択があるからと賛成する農業関係者の方もいる様なので、まったく無くなる事はないでしょう。でも心配です。
逆に海外に物を売る企業などは大賛成しています。
税金がなくれば輸出が増え、日本国内全体で8兆円ほど儲ける事ができるし、それだけ儲ければ40万人分の雇用も生まれるとの予想もされています。世界的に国同士の取引での税金を無くしていく傾向にあるので、参加しなければ日本製品だけが高くなってしまいまったく売れなくなる可能性もあるので賛成するのは企業として当然やろーなーと思われます。
しかし、そんなに簡単に物事はすすむんでしょうか?
税金が無くなった位で人件費の高い日本製品がそれ程安くなるとは思えませんし、
高い日本製品を東南アジアやオーストラリア辺り、南米の人たちが買うってのも現実的ではないし、アメリカは今まで以上には、輸入を増やさないと公言しています。
いったいどこに売るの?
となると企業にとってのメリットは大まかに言ってしまえば人件費の安い国で安く製造し、税金無しで色んな国で売る、安く材料を調達できる事の2点になります。
今とそう変わらない様に見えますが、今の状態にもっと勢いが付くでしょう。
衣服等と同様にメイドインジャパン製品を見る事は無くなるかもしれません。
海外に物を売る企業はそりゃ儲かるし生き残るでしょう。
企業はね。
でも日本製造業は徹底的に壊滅するんじゃないのか?
と思わざるを得ません。
かと言って自由に取引をしようと言う世界的な流れから外れてしまう事もとても難しい事です。
なぜなら企業が潰れたら日本の経済は総崩れでしょうから。
なんだか暗い話ばかり書きましたが、普通に生活する私たちにも良い面、悪い面を含めて、とても関わりが深いことです。
将来的に必ず日本はこの協定に参加しなければならなくなるでしょう。
皆さんはこの問題どうおもわれますか?